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消えた笑顔

2月6日

本当にテロにあったとは思えないほど、きれいだった。

きれいな顔で横たわっていた。

今にも動き出しそうなくらい。

まるでロウ人形でできてるかのようだった。

6日はコロンボ出身者の葬儀に参列した。

全部で5人。

中には赴任した当初から一緒に野球をしてきた生徒もいた。

スプンとい17歳の教え子がいた。

彼もまた、今回の犠牲者だ。

ポジションは主にピッチャー。

左投げで体格もよく、U-17のキャプテンを務めていた。

彼は礼儀もしっかりとしていて、いつも俺に対して気を遣ってくれていたし、尊敬してくれていたのがわかった。

話をするときの笑顔は今でも覚えている。

彼の家に着いたとき、彼もきれいな顔で横たわっていた。

スプンが眠っている前で呆然と立ち尽くしていると、彼との練習の思い出が走馬燈のように蘇ってきた。

こんなに幼い顔をしていたんだな・・・ しばらくすると、彼の両親が俺の近くにやってきて尋ねた。

「あなたが日本からきたコーチの方ですか?」

『はい。そうです。』

二人が急に泣き出しこう言った。

「息子がいつも楽しそうにあなたのことを話していました。あなたのことを本当に愛していると言っていました。」

思わず涙が溢れてきた。

そして何にも言葉が出てこなかった、何にも・・・

両親の方にかけることばが見つからなかった。

ただただ涙を流すばかりだった・・・

俺にできたのはスプンのお父さんの手を握り泣くことだった。。。。

スプンは1人息子。

両親の悲しみは誰の悲しみよりも深い・・・

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※写真1 後ろの列。真ん中に座っている体格のいいがスプン。 

 写真2 後ろの列。亡くなった2人。左にいるのがビムッティ。真ん中がスプン。 

 写真3 亡くなった8人。

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