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2008年1月

クラブ選手権2 ~対決!!名門のプライド~

1月26日①

いよいよ迎えたクラブ選手権第一次予選。

26日27日とグループBとCの試合が行われた。

両リーグとも4チーム総当りの計6試合行われる。

グループB Frontiers Baseball Club

Nines Baseball Club

Old Nalandians Baseball Club

Siridamma Baseball Club

グループC

Richmond Baseball Club

Old Royalist Baseball Club

Shakthi Baseball Club

University of Moratuwa

という顔ぶれである。

なんといっても見所はCグループ。

ゴールのRichmond Baseball Clubは野球の名門校のOB達で結成されるチーム。

優勝候補の一角である。

Old Royalist Baseball Clubはスリランカ一の野球名門校。

優勝回数は最多を誇り、ナショナルチームの選手を何人も輩出している。

もちろん今回の一番の優勝候補である。

Shakthi Baseball Clubは以前日記で紹介したチームである。

個人能力は飛びぬけており、俊足、強肩の選手の宝庫。

しかし、4年のブランクと、正規メンバーが4人しか来れないという逆境もあるが、潜在能力は期待できるものがあるチームである。

University of Moratuwaはスリランカ大学選手権の優勝チーム。

今大会からクラブ選手権に大学のチームも参加することになり、大学チームの力を見せ付けたい。

もちろん優勝候補の一角である。

大会初日、いきなりRichmond Baseball ClubとOld Royalist Baseball Clubの試合である。

序盤は2点ずつ取り合うものの、中盤以降は点数が入らない。

それもそのはず。好投手2人の先発だからだ。

Richmondの先発はマーラン。

彼はスリランカで唯一のサイドスロー投手でスライダー、シュートを投げ分ける、一昨年のU-18の代表選手である。

スリランカではシュートを投げる投手がいない。

そのうえサイドスローから放たれるシュートはオーバーすローから投げるシュート以上に変化するため、ミートするのが難しい。

その上、逆に曲がるスライダーも投げるので手がつけられない。

昔、カミソリシュート(キャプテン翼に出てくる早田誠のカミソリシュートではない)で一世を風靡した大洋の平松政次のような投手なのだ。

対するRoyalの先発はスシラ。

彼は以前ナショナルチームのキャプテンを務めた男である。

彼の本当のポジションは外野手。

しかし、強肩であるため投げる球は威力抜群。

ただ少しブランクがあるため威力は以前ほどではないが、コーナーをしっかりとつくピッチングで要所を抑える。

均衡のまま試合は最終回へ。

規定では同点で最終回を終えた場合、試合終了で引き分け、両チームに1ポイントずつ与えられることになる。

しかし均衡を破ったのはRichmond。

相手のエラーと適時打で一点を勝ち越す。

投手層の厚いRichmond、やはり優位か・・・

そして追い込まれたRoyal、最後の攻撃。

Richmondは6回からマーランに代わりマウンドにはナショナルチームのエースアミラが立っていた。

このアミラのスライダーはものすごいキレが抜群。

さすがナショナルチームの選手といった感じだ。

しかし、粘るRoyal。

1アウトを取られながらも、四球とエラーで1・2塁。 Royal、一打同点のチャンス。

アミラが投じた三球目。

センター前に弾き返し同点。

なおもランナー2・3塁のサヨナラのチャンス。

セカンドゴロ。

しかしセカンドがエラー。

ランナーが帰り、サヨナラで試合終了。

なんともあっけない終わりだった。

それにしても野球をしていていつも思う。

野球は与四球やエラーが多いチームが負けやすい。

特にいい試合になればいい試合になるほど、その影響が大きい。

今回もエラーや四球が命取りとなった結果だった。

この試合は決勝戦といってもいいくらいの好ゲームだった。そしていい選手も発掘することができた。

出だし好調!!

しかし、その時逆のグラウンドで行われていたBリーグ。

Nines対Frontiers。

結果はなんと、45-3でFrontiers勝利。

一瞬アメフトの試合かと思った・・・ そして現実に戻った。

ここはスリランカだった・・・ でも日本の高校野球でもたまにある。

100点差とか。

日本でもあるんだから気にしない気にしない。

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スリランカクラブ選手権1 ~4年ぶり!!~

野球協会が心機一転。

一番最初の大仕事は4年越しのクラブ選手権。

運営は全て野球協会。

といっても事務的なことは野球協会だが、大会をどのように進めていくか、ルールはどうするのかなどの全権は俺に託され、気合が入る。

なにせ4年ぶりに行われるクラブチーム対象の大会だから、今まで野球の大会に参加する機会に恵まれなかった多くの選手達のためにもなんとしても成功させる。

そして、目的は野球の大会に参加する機会を提供することだけじゃない。更に大きな目的がある。

この大会は5月に行われるアジアチャンピオンシップにむけてのナショナルチームのセレクションも兼ねているのだ。

選手を見る目にも気合が入る。

それにしてもなぜ4年間も試合が行われていなかったのか?

それは野球協会内の派閥争いや前会長が野球に興味が無かったことなどが原因である。

ただ地位や名誉のためにのさばろうとするなら迷惑なだけだ。

スリランカはそういうことが多すぎる。

特にマイナースポーツの野球に関しては世間は無関心だからそういう悪事もし易いのがいけない。

ともあれ、選挙によって新しい野球協会が発足したお陰で、クラブ選手権開催に至ったのである!!

でも実際は3月にあるかもしれないリコール選挙が恐いため、今の野球協会にメンバーの何人かはなんとしても成功させたいとう裏があるのだが、今はクラブ選手権が4年ぶりに開催されるだけでも大きな進歩だ。

参加チームは全部で17チーム。大会は1次予選、決勝トーナメントと行われる。

1次予選は4つのリーグに分かれ、各リーグ上位2チームが決勝ラウンドに進める。

1月26・27日にBとCリーグ。

2月2・3・4にAとDリーグの試合が行われ、その後決勝ラウンドはノックアウトトーナメントの大会が行われる。

「club.xls」をダウンロード

大会は開催1週間前にコロンボでグラウンドがとれなかったため、キャンディで行われることに。

そしてクラブ選手権第一日目、二日目を迎えたのである。

続く

※写真は泊まりなれたキャンディのラナビマローヤルという学校の寮であまりにも暇をもてあましてたからグローブを直してました。

しかも交通費、食費を野球協会が全部もってくれるという初めての待遇。しかし、この寮のベッドめちゃ堅くて夜寝れなかった。

それに水が出なくて外で水浴び。

でももう慣れました。

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天気は良好!!

1月19日土曜、天気最高!
shakthiというクラブチームでコーチをしてきた。
土曜日、暇だという同じコロンボ隊員も運動不足解消がてら、練習に参加。
実際は最初、一緒に走ってからは運動してなかったけどね笑
とりあえず賑やかな土曜が始まった。

このshakthiというチーム、実は逸材の選手がいながらスリランカ野球協会の悪事が嫌になり活動をしていなかった。
話は全て聞いたが、本当にひどいことをされてきたチーム。
でも新たに野球協会も始まったこともあり、4年ぶりに活動を再開。
この日が練習初日。
4年のブランクって大きいんだろうな。
みんな肩で息してた。
俺も練習かなり抑え目でやったけど、それでもきつかったんだろうな笑
でもさすが、クラブトーナメント準優勝の実績。
一人ひとりの能力はものすごく高い。

ピッチャーは130km/hを越すだろう速球を投げるし、内野手もイレギュラーしたゴロを瞬時に反応して捕っちゃうし、外野手は強肩だし、楽しみな選手が沢山いた。

殆ど年上だけども、文句も言わず俺の言うことを聞いてくれるし素晴らしい。
一緒に練習していて本当に気持ちよかった!!

そして、こういう素晴らしい選手がどうしようもない奴らから被害を受け、野球から離れていってしまうのは本当に悲しくて、どうにかしなきゃいけないということも痛切に感じた。

練習後、海にご飯を食べに招待してくれて、ついでに一杯飲んできた。
顔はかなり真っ赤だったけど笑
スリランカ特有のお酒ラーやブランデーを飲み、そしてピピンニャーという芋に似た食べ物や魚を食べ、酔っ払って陽気に話した。
道で出逢ったら普通にヤンキーだけど、心はすごく純粋で野球が大好きな奴らだ。

俺はお前たちと一緒に歩んでいくぞ~!!!
そんな思いが込み上げてきた!

俺は野球を愛する人達がいる限りはスリランカ野球を見捨てない。

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今日も隅っこで・・・

スリランカには野球専用グラウンドはない。

スリランカのグラウンドはクリケットが主体。

そして殆どのグラウンドに芝が生えていて結構いいグラウンドもある。

でも実際はそのグラウンドはクリケットやラグビーが優先であって、野球などのマイナースポーツは端っこに追いやられていることが度々。

この日もDSという学校のグラウンドに行ったんだけども、見事にクリケットの公式戦が行われていて、端っこに追いやられてしまった笑

そんなことは珍しくないし、もう慣れたけど、野球のグラウンドが欲しいとたまには思う。

でもこの条件の中でもしっかりと練習はできる。 そして十分強くなれることを証明しよう!!!

逆境に強くなるチャンスだ!

きっと試合でも力を発揮できる!!

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光り輝く島が泣いている

この国は野球を求めていない・・・

今日も同じ地区で殺人が起きたらしい。
そこにいる隊員は一次首都にあがり様子を見ることになった。

停戦協定が破棄になって2日目。
今回の件が戦争のピークとは決して思えない。
これはまだ序章にだろう。

戦争って軍隊と軍隊が戦闘を行うもの。
そう思ってた。
戦争にはルールがあるらしい。
そんなものは見当たらない。
でも実際は市民の犠牲。
戦争によって得るものは何なのだろうか?
人の命を犠牲にしてまで得るものって何なのだろう?
第三者の我々には決して理解できない。
戦争を放棄して知らない俺たちには絶対理解できない。
それでもいい。
戦争をやめて欲しい。

スリランカ国内の学校は停戦協定破棄により戦闘が激しくなるとみて、約3ヶ月の休校を考えているらしい。
でも3ヶ月で戦争は終わるのか?
20年以上も続けていて、停戦協定があっても続けていたのに終わるのだろうか?

戦争をしている国には必ずしっぺ返しが来る。
双方に必ず。
きっとこの国も何か痛い目にあうのだろう。
そしてそのツケを払わされるのは市民なんだ。

戦争は泥沼化して行く。
出口の見えないトンネルは続く・・・・2007_04_20_005Cimg0507

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光と影

2008年1月16日
朝7時頃、仲間の隊員がいる任地で爆弾テロがあり心の底からぞっとした。
バスが爆破され、20人前後が死傷したらしい。
その土地は田舎でそんなに広いところでもなく、
そしててっきりターゲットのコロンボでテロが起きると予想していたため、完璧に予想外だった。
もちろん今日は始まったばかり。
まだコロンボでテロが起きる可能性あり。

それにしても通勤や通学で沢山の人がバスで行き来している時間帯。
市民を狙った許せない爆弾テロだ。
バスの中には子供達が何人か乗っていたらしい。
その任地にいる隊員も無事なのか?
自分は何度か電話したけど電話をとってくれない。
SMSも返ってこない。
本当に最悪のことを考えてしまった。
しかし、その後JICAから任地にいるJOCVは無事であるというSMSが届き一安心。
しかし、本人から連絡があるまでいまいち無事という確信が持てないため、本人からの直接の連絡を待った。
今日その場所ではテロが二回。
卑劣なやり方だ。
それにしても恐い。
人事ではない。
今回は本当にそう思った。
運が良い悪いで生死を決められたくない。
この国、一体どうなっちゃうんだろう??

マイナスの話をしたからにはプラスの話もしておく。
昨日は久しぶりの1日練習。
最近は活動にもやる気がなく、少し気持ちが沈んでた。
でも昨日は最高の天気の下で子供達と野球をすることができた。
そして青空の下、子供達とご飯を食べ、和気藹々と話をする。
こんな単純な幸せを忘れていたんだな・・・
昨日は心から
「スリランカの子供達ありがとう」
「野球ありがとう」
「幸せな時間ありがとう」
と沢山のことに感謝のできた一日だった。

幸せなことを当たり前と思って忘れてしまっていた自分が少し変化した一日。
今日はどんな幸せなことが待っているだろうか??
今日も天気がいいので、子供たちと野球を楽しんできます。
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握手

握手。

それは時に人の性格や感情を表す。

俺はそう思う。

Mr. Guyの握手は力強くそして誠実だった。

今年最初のミーティング。

普通のミーティングだが、俺は感動した。

もちろんミーティングは初めてじゃない。

しかし、今までのミーティングは仲の良い者同士が集まって、もう片方のグループに対しての愚痴や不満を言うだけのものだった。

もちろん、仲もの悪いもの同士が一緒に集まるミーティングは一度もなかった。

スリランカという国は人間関係のしがらみがものすごく強く存在する。 特にスリランカ野球協会はそのいい例だ。

権力の濫用、嘘、ひいき、賄賂、私情で動く者、影で操る者、下の者を潰そうとする者。

スリランカ野球界だけではないが、特にスリランカの野球界はそれが強い。

今までの野球協会は幹部がスポーツ省に推薦された者たちである。

しかし、実際は野球のことを全く知らないド素人。

そして、一部の人間をひいきしたり、野球のことを考えず私利私欲のために動く者たちであった。

実際はその裏でずる賢くその幹部達を言いくるめ、騙して操っていた者たちもいた。

そいつらは、本当に野球を愛し野球に尽くす者たちの足をひっぱったり、いびったりする。

その問題には初代隊員も2代目隊員もぶつかっていたことだろう。

しかし、協力隊員が仲介役としていたため、なんとか野球を愛するスリランカ人たちもやってくることができた。

しかし、俺が赴任するまでの半年間、隊員がいなかったため、その間に問題は多くなり、多くの野球を愛する者たちが去っていった。

俺が赴任した頃には殆どが自分のことしか考えていない、野球協会の地位や名誉を利用しているものばかりが残っていた。

そんな中やってこれたのは子供達の笑顔と外からサポートしてくれるスリランカ人たちがいたからである。

外にいる者たちもやられっぱなしではない。 彼らは何とか野球協会を変えようと努力した。

俺のスリランカ人の親友の一人はスポーツ省になんとか選挙を行うように交渉した。

その交渉期間7ヶ月。

そしてやっとのことで12月スリランカ野球協会の占拠がスポーツ省で行われる。 スリランカのスポーツ関係で選挙が行われた協会は今までも一つもないらしい。

野球協会が初めてだ。

本当は中立でいなければいけない。

わかってるけど、正直な意見を言うと、俺も変わるように期待した。

結果は土壇場でも賄賂や裏切りもあり、なって欲しかった会長ではなくMr. Guyが会長となった。

昨日のミーティングが行われるまで、期待も何もなく過ごしていた。

どうせ変わらないだろうと・・・ しかし、今回は違った。

明らかに今までのミーティングとは違った。

殆どのコーチや野球関係者が集まり、そして意見を言い合っているではないか!!

普通は当たり前に行われるミーティングだが、スリランカ野球界はそれができずにいた。 当たり前のことが当たり前でない、だから途上国なのだ。

それを考えると上出来、嬉しくて仕方なかった!!!

しかし、なぜ変わったのか?

そう、それは新会長Mr. Guyの存在である。

彼はスリランカ・クリケット・ナショナルチーム元代表のキーパーである。

体は自分の二倍くらい。

そしてまさしくスポーツマンというタイプの人物だ。
彼は以前の会長のように野球のことをよく知らない。

なので前のようにずる賢いやつらに言いくるめられ、騙されてしまうのではないかと思っていた。

なにより彼を推薦した人物(俺の活動のパートナーなのだが・・・)がずる賢いやつだったからだ。

しかし俺は彼の力を見誤った。

彼は会議中も全てのものに意見を求め、そして話し合いをした。

すごいやり取りだった。

俺の語学力で100%聴き取るのは無理だが、彼は本当に嬉しい言葉を発していた。

「今日から新しいスリランカ野球が始まった。みんな一つになって進んで行こう!!」

当たり前のことかもしれないが、この言葉を会長から聞けたのは本当に嬉しかった。

もちろん今までのように期待はしない。

しかし、希望は持っていこう!!!!

やる気が出てきた!!!!!!!!!!

頑張ろう!!!!!!!!!

※写真は今年の元旦初日の出を見に行った時のものです。

スリランカで登ることができる一番高いスリーパーダという山に登りました。

きれいな初日の出最高でした!!

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